応急処置
怪我予防のための基礎知識

応急処置イメージ写真 サーフィン中に起こる怪我は、サーファー同志やボードとの接触によるものからワイプアウト時における個人的なちょっとしたミスによるものまでいろいろ。理由が何にせよ、運が悪ければ大怪我にもつながる。最近では夏でもウエットスーツを着る人が多くなってきたとはいえ、まだまだ露出する肌の部分が多い。コンタクトスポーツということではないが、飛んでくるボードやリーフなどから身を守るということは怪我予防における第一の基本。もちろん、皮膚体温の変化や疲労からくる生理的ダメージ、過度なストレスによる筋肉組織や関節組織へのダメージなど、体力コンディションの悪さが原因となるケースもある。

ウォームアップをしっかりと行う

 ウォームアップの目的は、体温を上昇させ、筋肉の毛細血管を開き、筋肉をはじめとする体の各組織全体が運動に入りやすい状態にすること。ウォームアップをしっかりと行わない状態で海に入り、いきなりパワー全開で波を追いかけると、体の各組織は特に弱っている部分であればなおさら、怪我をする可能性が高くなる。
 また、膝や腰、肩といった関節の故障など、サーフィン中に内発的原因によって生じる障害のほとんどが、体の柔軟性の低下が大きな原因。ウォームアップもさることながら、日常的にストレッチなどで柔軟性を高めておくことも大切といえる。

基礎体力を強化する

 波のエネルギーと波のフェイスを滑走するボードの加速エネルギー。このふたつのエネルギーを巧みに使うことでサーフィンのマニューバビリティが決定される。逆な言い方をすれば、このふたつの力を巧みにコントロールすることのできる体力を備えていないと波はメイクできないということだ。基礎体力とは筋力、パワー、敏捷性、持久力、柔軟性、巧緻性などの総合フィジカル能力のこと。大きな波やハードなテクニックに、体力レベルが低い状態で無理に挑戦することは大きな事故にもつながりやすい。

道具を見直す

 ワイプアウトして波にまかれたときに思わぬ怪我をすることが多い。落ちどころが悪く、フィンの上に勢いよく飛ばされたり、リーフの浅い部分で巻かれたりしたら、それこそ血だらけになる可能性は高いし、飛んできたボードにぶつかるなんで事態では、打ちどころがわるければそれこそ生死にかかわる大事故にもなる。不意に起こるアクシデントから身を守るために道具の選択と整備にも意識を向けたい。


ヘルメット

ヘルメット
頭の怪我から身を守るために不可欠なのがヘルメットなどのヘッドギヤ。ハワイ・ノースショアなどでは着用するサーファーも増えてきていえるが、特に海底がリーフや岩のポイントや大波でのサーフィンには、ぜひとも着用したい。

ノーズガード

ノーズガード
自分の怪我だけでなく、他人に対する怪我への予防ということからも絶対使用したい道具。先の尖ったボードがどれだけ危険であるかは、今さら説明する必要もないと思うが、使用していない人はすぐにボードに装着すべき。

ラッシュガード

ラッシュガード
冬場はウエットスーツの下に着用し保温性能を高めたり、ウエットスーツずれを防ぐために使えるとともに、夏場は紫外線から肌を保護したり、ボードやワックスなどとの擦れからくる皮膚炎症を防ぐことができる。

ゴーグル

ゴーグル
跳ね返ってきたボードによる失明という事故も多くある。目を守る意味からもゴーグルを着用するのはひとつの安全対策となる。視力の弱い人であればコンタクトレンズをはめたままでサーフィンを楽しむための道具ともなる。