巧みなボード・コントロールを可能とさせる要素として、瞬間的な力の発揮や、神経系との連携プレーといった能力に加え、もうひとつ体の柔軟性というのも忘れてはいけない。例えば、肩関節の可動範囲が狭ければ、いくら筋力があっても、効率的なパドリングはできないし、膝や股関節の柔軟性が低くければボードバランスのコントロールはぎこちないものとなってしまう。柔軟性の強化とは、筋肉自体のスムースな収縮運動を高めること。関節が硬いという表現をすることもあるが、これは、関節そのものの硬さを意味しているのではなく、関節を動かす筋肉あるいは周辺組織の質を高めることで可能となる可動範囲の広がりを指している。さらに、身体の柔軟性は怪我の予防に直接かかわってくる要素としても大切な働きを持つ。自分の身体が硬いと思う人でも、充分に時間をかけてストレッチすることでかならず改善される身体能力でもある。
1 ストレッチを行う
ストレッチ・トレーニングは、柔軟性を高めるトレーニング種目としてよく知られている。日頃の繰り返しによって筋肉はスムースな収縮運動が可能となり、さまざまなスポーツにおいてそのパフォーマンス発揮を助けることになる。ストレッチにもいくつかの種類がある。最も一般的なものが、ひとりで行うスタテック(静的)・ストレッチ。筋肉に軽い張りを感じるところでしばらく保持する方法だ。これに対して、反動をつけたり、パートナーに押してもらうものをダイナミック(動的)・ストレッチという。この他にもパートナーに抵抗をかけてもらいながら行うレジシティブ・ストレッチ(ホールド・リラックス)やPNFストレッチなどがあるが、これらは専門の知識と技術が必要となる。
2 サーフィン後、運動後には筋肉をリラックスさせておく
筋肉を使いっぱなしにせず、運動で疲労した筋肉はしっかりとテイクケアしておこう。疲労物質である乳酸を取り除き、翌日再び全開でサーフィンが楽しめるようなコンディションづくりが大切だ。風呂あがりなど筋温を高めた状態でストレッチを行うとともに、硬く張っている部分はマッサージなどで血行とリンパの流れを良くしておくことも忘れずに。