メディカル&ボディ「自己管理」質問コーナー
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18歳男性 サーフィン歴1年

大きい波が怖いのですが、どうしたらビビらずに突っ込めるようになりますか?

“恐怖感”というものは、人間にとって危険を回避するための必要なこころの働きです。ですから“ビビる”事を悪いことや、“こころが弱い”事だと思わないでください。むしろ、写真のような大波に挑むサーファ-は、“恐怖を感じる”ための機能が少し足りていない危険な状態と考えることもできるかもしれません。だけれど、せっかくのいい波に、ビビリのせいで乗れなくて悔しい思いをすること、僕もよくあります。もっとヤバイ波に突っ込めるようになりたい!
では、どんな方法があるか?
恐怖感が、脳でどのように生み出されているか、まだ完全に把握されているわけではないので正確な分析は難しいですが、個人的な理解をもとに2つの方法を書いてみます。 一つ目は、論理的な方法。脳でいうと、人間が大いに発達させた脳の周りの部分、大脳皮質のレベルをイメージした話。海に入る前に、サーフィンに伴う怪我や予想外の事態による生命のリスクがあることをしっかり理解して、それを請け負う覚悟のもとで波乗りすることが大切です。自分の実力と、刻々と変化する海や人などの状況を客観的にみて、負っていい程度のリスクかどうか判断しましょう。この時点で、「やばいな」という状況にもかかわらず、海に入ることは、勇敢ではなく無謀なので絶対にしてはいけません。もし怪我や事故を起こした場合など、他人にも迷惑をかけてしまいます。冷静な判断で、「行ってよし」な状況であれば海に入りましょう。そして、その上で存在する“恐怖感”は、大好きな“サーフィン”という一本の木についている一つの葉だと思ってみてください。“恐怖感”もサーフィンの一部であるので、必要以上に大きなものと感じる必要はありません。かといって見ないふりをするのではなく、一つの葉として存在することを認めましょう。
これが一つ目の、論理的に理解する、という方法です。
2つ目の方法は、他の生物にも共通の、もっと本能的な部分、脳でいうと扁桃体あたりをイメージした話。
脳の中で、中心の底の方に位置する扁桃体という部分には、好き嫌いや、恐怖を判断する役割があると言われています。例えばサルはヘビを怖がるのですが、生まれてから初めてヘビを見たサルも、ヘビを怖がります。不思議ですが、理由はわかりませんが、脳の扁桃体というあたりで、恐怖を直感的かつ瞬間的に判断しているらしいのです。実験用に、扁桃体をぶっ壊されたサルは、本能的な“恐怖”という機能を失って、ヘビを食べようとして素手でつかもうとする。 すると、ヘビに咬まれる。痛い。ムキーーッ。痛い思いをしても、それでも危険を学習できないので、また食べようとしてヘビをつかもうとする。そしてまた咬まれる…。 痛い…。ムキムキーッ!。波乗りに話を戻すと、テイクオフの瞬間に、急に掘れてくる波にビビって引いちゃうのは、瞬間的な脳の本能的な機能によるものかもしれません。であれば、脳に本能的な恐怖を起こさせないような工夫が有効な可能性があります。ちょっと例を挙げてみると、
・単純に、テイクオフの時に真下を見ない。最初にトップアクションをするあたりを見る。
・波が掘れていれば、胸を反って少しでも高い視点をキープする。車高が低いスポーツカーと、車高が高いバスでは、同じ100㎞/hでも、体感スピードはスポーツカーの方が早く感じる。
・段階的に慣らす。
初心者の頃はモモコシの波でも怖いと感じていても、サーフィンを続けるうちに、段々とサイズに慣れて怖さを感じにくくなり、オーバーヘッドの波でも怖くなくなる。一日のうちでも、いきなり最大サイズのセットに挑むのではなく、ミドルサイズの波から慣らすことが有効。いわゆる「経験を積む」とは、脳を慣らすことと言えるかもしれない。 ・イメージトレーニング
脳を慣らすためには大きい波の経験が必要ですが、波の立つチャンスは限られています。丁寧なイメージトレーニングにより、実際に近い経験を脳で得られる可能性があります。
【回答者:山本】


20歳男性 サーフィン歴3年

試合中、いろいろ考えてしまって、いつものライディングができません。何か良い方法はありませんか?

「あなたは試合中に『勝てなかったらどうしよう』とか、『しまった。さっきの波に乗ればよかった』などと考えてしまっていませんか? 必要以上に緊張せず、集中して実力を発揮するには“意識を過去や未来に飛ばさない”、“今、その瞬間に没頭する”ということがとても大切です。 勝ち負けの結果は“未来”のことですし、試合中のミスはすでに“過去”のことです。それを意識しているときは、すなわち“今”に集中できていないということなのです。では“今、その瞬間”に意識を集中するにはどうしたらよいのでしょうか?
サーフィン中でしたら、“肌で水温を感じる”“顔で風向きを感じる”“海の匂いを感じる”“海水のしょっぱさを感じる”などの方法があります。それだけ?と思うかもしれませんが、波乗りをしている最中は濡れていることさえ忘れてしまうものです。上のような方法で、五感にあらためて注意を向けている時、意識は“今、その瞬間”にあるはずです。実力発揮のための心理的スキルにはいろいろな方法がありますが、そのうちの一つを紹介しました。次の試合であれこれ考えてしまうようでしたら、ぜひ試してみてください。」
【回答者:山本】


28歳男性 サーフィン歴3年

足をつらないようにするために気をつけることを教えてください。

足がつってしまうのにも色々な要因がありますが、大きく分けると(1)筋肉のコンディションの問題(2)筋肉の能力の問題の2つに分けられます。
(1)筋肉(ふくらはぎ)のコンディションの問題について
足がつってしまうというのは、簡単に言えばふくらはぎの筋肉に新鮮な酸素や栄養が行きわたらなくなっているということ。それは何故か?
・筋肉が適切な長さ(静止長)になく、筋肉の間を流れている血管を圧迫してしまい血流を抑えてしまっている
対処:サーフィン前、間、後、でふくらはぎのストレッチを行い、筋肉の適切な長さを取り戻す。
・サーフィンによりカラダの温度(筋温)が上昇し、汗をかくことでその上昇した筋温をさましているが、汗をかき水分が減ることにより液体状であった血液がドロ状になり、流れが悪くなり酸素や栄養素が行き届かなくなってしまっている。
対処:水分補給とほてったカラダをさます
・酸素は血管(血液)を利用して筋肉に運ばれているが、呼吸によって取り込んだ酸素を運搬する役割を担っているのが、ヘモグロビンです。貧血などによりこのヘモグロビンの減少した状態では、からだの隅々まで酸素を運ぶことが出来ません。
対処:鉄分を多く含む食事を積極的に心がけていくことが大切です。特に月経がある女性は日ごろから鉄不足になりやすいので、注意が必要です。
②筋肉の能力の問題
もうひとつは筋肉の能力の問題。とくにふくらはぎの筋肉はかかとを上げ下げするときに使われている筋肉で、持久的に活躍しているので、この能力(キャパシティ)をいまよりもっと大きくすることで、足がつりづらい(つるまでの閾値を広げる)筋肉になります。具体的には、ふくらはぎの筋肉の筋持久力を養うトレーニングをすることです
【回答者:澤田】


44歳男性 サーフィン歴10年

慢性の腰痛に悩まされています。どのようなストレッチやトレーニングをすればいいのでしょうか?
ここでは、医者から運動をしても良い(あるいはした方が良い)と言われたケースについてお話します。腰痛にも色々な要因がありますが、ここで扱うのは3つのケースです。 (1)使いすぎ(オーバーユース)によるもの⇒本来持っている能力を取り戻す
(2)柔軟性の欠如⇒本来持っている能力を取り戻す
(3)筋力不足⇒能力向上
(1)については、サーフィンの後のケアがポイントです(クールダウン=次への準備)
手ごろなのは、酷使して熱を持った筋肉を冷たいシャワーなどで冷やすこと、ぬるめのお湯(36度~38度程度)にゆっくりとつかり浮力を利用して筋肉を休めるとともに、血液の流れを促進して老廃物(疲労物質)除去を早めること。そして、筋肉の修復に必要なたんぱく質を多く含む食事を積極的に摂取することです。 (2)については、皆さんもご存知のストレッチを習慣づけることです。とくに腰痛に関わる部位として腰背部はもちろんのこと、意外かもしれませんが、お尻の筋肉(大臀筋、中臀筋など)サーフィンでも大切な骨盤周辺および動きに関わる5つの筋肉(ハムストリングス、クアド、腸腰筋、臀部、カーフ)のストレッチが基本となります。 (3)柔軟性(可動性)の問題をクリアしたら、いよいよ能力アップ段階です。自分が持っている筋力(貯金)以上のことをサーフィンや日常の生活で行ってしまうと、どこかでひずみ(赤字)が出てきます。これが、痛みや疲労です。そこで、トレーニングにおいて貯金(=貯筋)をしておくのです。腰痛予防のための筋トレは大きく分けて2種類。最初は主に安定性をつかさどるインナーユニットのエクササイズから。安定性が確保されたら次にストレングス(筋力)を高めるアクターユニットのエクササイズです。
【回答者:澤田】

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